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STREAMLIGHT ストリームライト VANTAGE180 照射画像

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バンテージ180 119R / 119B

先日に引き続きストリームライト バンテージ180についてご紹介します。今回は販売店様から頂いた照射画像とその感想についてご紹介します。

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ヘルメットやベストへの装着、手持ちや直置きでも使用できる多機能消防用ライト バンテージ180。最新のC4 LEDに光学レンズを組み合わせることにより、煙中を透過しやすいパワフルでシャープな光軸が得られるとの事ですが、屋外での照射と擬似煙の中での透過性についてテストしてきました。

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消灯状態 照射面までの距離は15m 撮影当日の天気は小雨

周囲にはLEDの外灯が1灯あり、ライトが無くても歩行は充分に可能な環境でした。

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Hiモード 250ルーメンでの照射。光学レンズによる照射にも関わらず周辺光は比較的広く、中心光と周辺光へとナチュラルに減光し、思っていた以上に広くを照らすことが出来ました。逆に言うともっと集光されているかな?と思いましたが、思っていたほどではありませんでした。メーカー公称の照射距離も170mと割と普通なので光の広がりを見る限り、この程度の集光具合のようです。

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Lowモード100ルーメン。スイッチを続けて二回押すとLowモードになります。周辺光、中心光ともに明るさが落ちたことは感じられますが、中心光の飛び具合に極端な下がり方は感じませんでした。拡散系のリフレクターを使用したライトの100ルーメンに比べれば確実に芯のある力強い光軸が感じられるので、同じ100ルーメンでも感じ方はかなり異なると思います。ある程度飛んで、ある程度広く照らしたい、、、そんなニーズであればこのLowモードはピッタリかと思います。

 続いて、サブLEDの足元照射がどの程度なのか?

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 カメラを胸元で構えて撮影してみました。上記は消灯状態。外灯下なので足元は見えますが、やはり暗くて不安な感じ。

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ヘッドを曲げて白色のサブLEDを点灯させた状態。本国のファクトシートと呼ばれる公称値にもこのサブLEDの明るさに関する記載がないので分かりませんが、こんな感じの明るさになります。今回はオレンジのボディのバンテージ180で試したので、やや赤みが強いように感じました。実際、色温度は少し低めのように感じます。ウォームホワイト(電球色)かどうかは分かりませんが、なかなか和む光色です。暗所で夜目を保護しながらと考えると、青白い光よりはこちらの方が理にかなった色温度かと思います。

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 そして楽しみにしておりました擬似煙の中での照射テスト。

先の屋外照射でも予想は出来ましたが、やはりそんなに狭角な照射角度ではない為、煙の濃度を少し高くすると煙に遮られて光が通りませんでした。ストリームライトでは他にサバイバーIECバルカンLEDなど極端に集光された優秀な消防用ライトが揃います。それらと比べるとバンテージ180は煙の中での透過性に優れません。

その理由ですが、装備品のライトが全て狭角なスポット配光ばかりでは照射範囲が狭く近場を照らすのに不便です。バンテージ180はあくまでも近距離のでの使用を想定しているように思えます。地面に倒れた要救助者の検索などではなく、手元の計器や用具の確認などヘルメットライトとしての性格が強いように思えます。また、消防士の仕事は燃え盛る火の中だけではありません。消火後の現場見聞や防災点検など多岐に渡ります。それらの作業の際に個人が携帯しやすく、ワイドに光るライトが必要とされます。

このバンテージ180はそういった汎用性こそが最大の長所であると思います。

 

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