STREAMLIGHT ストリームライト TWIN-TASK USB ツインタスク 充電式 LEDヘッドランプ
ルミテック日本Aツインタスク USB ヘッドランプ
いつもルミテック日本のブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。本日ご紹介するストリームライトは、新作の充電式ヘッドランプ 「ツインタスク USB ヘッドランプ」です。ツインタスクの名称からもご想像いただけます通り、集光性に優れたSMD(表面実装LED C4)と、拡散性に優れたCOB(チップオンボード LED)の両方を搭載したツインタスクシリーズのヘッドランプモデルです。
赤と黒の配色がストリームライトらしいデザインです。ライトユニットとバッテリーボックスがケーブルで繋がったセパレートタイプ。ワンピースタイプが大多数を占めるストリームライトのヘッドランプの中では新しいスタイルです。ケース素材は軽量かつ耐衝撃性に優れたスーパータフナイロン合成樹脂を使用。落下衝撃性能テストは2mを悠にクリア。重たくなるバッテリーボックスを後頭部に配置することで、前後のバランスを図り、長時間装着しても首が疲れないように工夫されています。また、バッテリーボックスもカーブさせて、人間工学設計をふんだんに取り入れています。
バンド幅は標準的な25mm幅のもの使用。重量は電池込みでも実測約170gと軽量なのでセンターバンドは付属しません。
使用電池はストリームライトのストリオンシリーズにも使われている74175リチウムイオン充電池です。片側にプラスとマイナスの電極がまとめられたもので、汎用の18650形充電池は使用できません。安全を考慮しての仕様と思われます。充電は充電池をバッテリーボックスに装填し、付属するマイクロUSBケーブルをバッテリーケース背面の赤いポートカバーを外し、そこに差し込んで行います。ポートカバー内部にはインジケーターがあり、充電状況が目視で確認出来ます。なお、別売商品としてマイクロUSBが接続されたACアダプター22071を使用することで4.5時間でフル充電が可能です。
ライトユニット中心に集光性に優れたSMD LEDがあり、その周囲に円環状のCOB LEDが搭載されています。写真で黄色く見える部分がCOB LEDです。
SMDは最大で375ルーメン、3段階調光が可能。COBは最大250ルーメン、2段階調光となっています。リチウムイオン充電池を使用してしますが、ハイルーメンを追求するより比較的長時間点灯を目的とした設定となっています。
工場出荷状態ではSMDモードで点灯します。COBモードにチェンジする場合は、スイッチを2秒間長押しする必要があります。点灯後は1.5秒以内にスイッチを押す毎に調光します。ハンディライトのツインタスクと異なり、SMDとCOBが両方点灯するモードはありません。どちらか一方での使用になります。
左:SMD(スポット 集光) 右:COB(FLOOD 散光)
スモークを介すると配光の違いが良く分かります。SMDは明るい中心光軸があり、その周囲に周辺光が発生します。一般的なリフレクターを使用したヘッドランプの配光に近く、遠近両方で使用できるものです。しかし、手元など至近距離では中心光の存在が目立ち、眩しく感じることもあります。これに対してCOBの光りは、瞬時に拡散し、濃密な光りの空間を作り出します。手元を明るく照らし、周囲を広く照らします。光は遠くまで飛びませんが、手元作業や閉所での作業では、その拡散配光が活かされます。
COBモードで照らした手元のイメージ
中心光は全くなく、まるで蛍光灯下で作業しているかのような錯覚を覚えます。COBはLowモードでも125ルーメンあり、同じくCOB光源のヘッドランプBANDIT(バンディット)のHiモードと同程度です。それでいてランタイムは最大約9時間に及ぶロングランタイム。使用する電源の容量の違いが大きく影響しているものと思われます。BANDITの配光は気に入っているが、ランタイムがちょっと短い、、、と感じる方は是非、このヘッドランプをお試しいただきたいです。
スペックはかなり実用的な設定。必ずLowモードから点灯することからも省エネが重視さえているように思えます。
上下にチルトするライトユニット
カチカチカチ、と小気味良い音を立てて多段階に上下に動くライトユニット。COBモデルのヘッドランプBANDITは、照射角が固定されたものでしたが、やはり「上方」への角度調整を望むエンドユーザーの声は多かったようです。
どのような環境で望まれるかと言うと、首を反らすことさえ困難な狭い場所で、目だけを動かして確認しなければならない時、上方へチルトできることは大きなメリットです。具体的にはジャッキアップした車の底を点検、修理する際に上方へのチルトが役立ちます。
単純にBANDITが大型のリチウムイオン充電池を搭載したのかな?と最初は思いましたが、その上を行く性能と機能のアップが見られました。また、明るさの設定が絶妙で、実用性重視の設定が良いと思います。軽量で丈夫な樹脂ボディ。使用モードにもよりますが、業務時間内に充電や電池交換をすることなく、使い続けられるランタイムが最大の魅力だと思います。